冒険の書

27歳と6ヶ月のときに未経験でITエンジニアに転職した元派遣会社営業職(文系)が綴るブログです。同じように20代後半から未経験でIT技術者に転職することを検討されている人に「27歳からの未経験がどれだけ成長できるか」という点などで参考になれば幸いです。

営業から技術者に転職して、3年目に気付いた「転職して良かったこと」。

 2011年9月から2年ほど派遣会社で営業職を経験し、2013年12月からIT技術職へ転職しインフラエンジニアとして歩み始めて早2年。昨年は技術者に転職してからの初めての転職を経験し、2015年10月から2社目の会社でDBAとして、日々励んでいる。

 そんな年明けのある日―2016年1月下旬―、大きな案件の受注に必要なプレゼンを任せられたが、準備が足らず、自分の力不足で見送りになってしまい、自己嫌悪に陥っていた頃、ふと、自分の「得意なこと」に気付いた。

”自分が注力しているわけではないのに褒められた事があったら、それが「得意」なことだ”

 今までそんなことないと思っていたが、急に技術者に転職してからのある部分で共通するワンシーンが複数脳裏に蘇った。

設計書の読み合わせの際に―

○○さんって、一つのことをとても細かく調べるよね。

脆弱性発覚の際に―

技術的な詳細な説明は○○さんにお願いします。

本番システムへの変更申請書を提出した際に―

とても素晴らしい内容で、本来であれば必要な技術レビューなどの審議は不要です。システムへの変更を許可します。

 この他にも、自分が事細かに調べたことで未然に防ぐことができたケースはあるが、ここで重要な気付きはそこではなかった。重要なのは、自分としては当然な知識の深さが周りとは違ったことだった。自分としては、「ここまで必要だろう」と思っていることでも周りはその必要性に気づかず、話してもその必要性の理解には至らなかった。

 これを私は、「自分には、他の人が調べないような詳細な箇所まで調べることができる能力がある」と解釈した。これは、決して無駄になるわけではなく、実際に、自分の懸念が実現し、努力が功を奏したことがあった。 

 今まで、仕事が遅いだの、そんなところまで調べる必要はないだの、私の仕事ぶりは決して評価が良いものではなかった。そして、今後もそれは変わらないだろう。納期がある以上、7,80%の出来でも早く出来たほうが良いのだ。というか、上長などは、品質の詳細まではチェックしないから、早く仕上がれば品質など気にせずに良い評価を下すのだ。

 しかし、私は良い言い方をすれば「責任感がある」、悪い言い方をすれば「完璧主義者」。お金を払ってもらっている以上は、非の打ち所のないものを納品したいのだ。そんなことは、自身の能力からは到底無理と自覚していても、その理想の炎を燃やし続けていたい。

 以上のような経緯で、29歳にして30回目の冬に、ようやく「自分の得意なこと」を見つけることが叶った。

 これが、私が営業から技術者に転職して良かった、と思えたこと。

  「自分の得意なこと」が見つかったことで、自分の中に迷いが消えた。自分の武器が見つかる―自分のアイデンティティが確立される―ということがどれだけ素晴らしいものか。胸を張れるものが自分の中に存在するとはどれだけ気持ちがいいものか。一本の柱が自分の中に出来た感じがしてとても安心した。私はこれからはこの武器に更に磨きをかけることに専念することができる。

 しかし、だからといって仕事が遅くていいというわけではない。何事も適材適所である。早さが求められる場面では可能な限り早くすることをこれからも心がけ、反対に品質が求められる場面ではここぞとばかりに本領を発揮できるようにしたい。冒頭の失敗を二度と繰り返さないように、この武器を人生かけて磨き続けていく所存である。

 

                                2016年2月5日